使節団懇親会@東京&近況報告
7月9日に銀座ライオンにて懇親会を行いました。
1期生から6期生までの使節団メンバーと佐賀にゆかりのある方総勢15名で美味しいビールを嗜みながら楽しい時を過ごしました。
1期生から6期生まで集まると、年の差が10近く離れていることもありますが、使節団の下に多様な人が集える機会は大変貴重だと改めて感じます。
初対面の人も多く、最初は自己紹介から始まりましたが、すぐに打ち解けていく感じは同郷ならではのことです。今後の佐賀の話をしたり、佐賀とどのように携わっていくかという話で非常に盛り上がった会となりました。
さて、自己紹介が遅れましたが4期生の小川翔平と申します。少しばかり近況報告をします。
現在東京大学で物理工学を専攻する修士二年の学生です。日々研究室で実験を行う毎日です。研究テーマは「表面の物理」を扱っていて、下のような装置を使っています。
どんな物質にも「表面」は存在します。私は表面特有の現象を調べていて、電気の流れない絶縁体でも表面だけは電気が流れるような不思議な現象に着目して研究しています。この表面現象は非常に敏感で、気体に触れただけで性質が変わるため、空気を抜いた真空容器の中で実験をするわけです。
そんな真空を扱っている関係もあり、真空の専門家として「はじめての真空」展というイベントに技術スタッフとして最近携わっていました。
http://www.hayashi-fund.iis.u-tokyo.ac.jp/exhibition/
空気の重さが一目でわかるトリチェリの真空管を自作しました!パイプを真空にひくと光る水が10m上がっていく様が見れるようになっています。これは大気圧と同じ重さを意味します。
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デザインが専門の方とのコラボ企画で真空になじみのない人向けのオシャレな展示となっているので、興味のある方はご覧ください。東大の駒場第二キャンパスにて7月13日から7月23日まで開催しています。
修士二年ということで今後の進路についてですが、6月に就職活動が終わり、日本の電気メーカーの知的財産部で来年から働きます。4期生としてアメリカに行った時の私のテーマが、「日本のものづくりを発展させたい」でした。高い技術力を持ちながらものづくりがうまくいかない日本に危機感を抱きながら訪問先を回ってる中、商工会議所の方が「パテント(特許)は気を付けたほうがいい」という話をされて、特許戦略の重要性を教えてもらいました。帰国後特許戦略について詳しく調べる中で、技術を自ら生み出すよりも活用することに携わりたいと考えるようになり、今に至ります。
8月にフランスでの国際学会、9月に金沢での学会を控え、研究者人生をあと半年満喫します。
長文になりましたが以上で終わります。
佐賀県海外使節団4期生 小川翔平
【懇親会】古川先生と会食をしました
こんにちは。
佐賀県海外使節団4期生の小川翔平です。
佐賀県海外使節団の運営を中心的に行って頂いている小川将明さん企画の下、
12月6日に古川貞二郎先生との会食を行い、
使節団OBから2期生の龍、3期生の樋渡、4期生の江頭と小川の4名が参加しました。
佐賀県大和町出身の古川先生は、村山内閣から小泉内閣まで5代に渡り、
内閣官房副長官を歴代最長の8年7ヶ月間務められ、
日本の国政の中心的役割を長らく担ってこられた方です。
現在の政治の話に始まり、選挙にまつわる問題や過去の首相の内輪話、国家としての意思決定プロセスなど、
なかなか聞くことの出来ない話も多々ありました。
また、ユーモア溢れる経験談を通して人生訓を伺い、生きる糧となるような言葉をたくさんもらいました。
私が最も心に残っている話を紹介します。
「恥であることをしてはならない、しないと恥だと思ったらやりなさい」
最後には古川先生の著書「霞が関半生記―5人の総理を支えて」にサインを頂きました。
プログラム終了後もこのようなつながりを築いていけるのは大変嬉しいことです。
今回伺ったお話を糧に更に成長し、お世話になっている方々に恩返し出来るよう精進していきます。
現在、海外使節団5期生派遣に向けて、ご支援を受け付けておりますので、
よろしければ、下のリンクをご覧ください。
https://readyfor.jp/projects/sagadelegation
【近況報告】4期生小川翔平
こんにちは。4期生の小川翔平です。
研修から半年ほど経とうとしていますが、メンバーと議論した内容を昨日のことのように思い出します。
現在大学4年生ですが、8月29日に大学院入試を終え、今後は修士課程に進み研究を続ける予定です。
私は今年の4月から研究室に配属され、研究生活がスタートしました。
シリコンバレーの「失敗を許容する文化」を学び、失敗を恐れず実験に臨んだ結果
失敗を繰り返し、装置を壊してしまうこともありました。
失敗を恐れずチャレンジすべき場面と、失敗が許容されるといえども慎重に気を遣い、絶対に失敗してはならない場面を
判断する必要性を身を持って学びました。
研究内容は、パイロクロア型酸化物と呼ばれる物質の薄膜作製及び電気・磁気特性の探究です。
スマートフォンなどに入っている集積回路に用いられるトランジスタはどんどん小型化していますが、
物理的・経済的理由から数年で限界が来ると言われています。
そこで、新奇な物理現象を利用して、トランジスタの新たな仕組みを作ることが目標としています。
使節団を通して大きく変わった点は積極的に質問するようになりました。
アメリカでメンバー同士競い合うように質問をしたことが、今でも習慣のようになっています。
さて、佐賀県海外使節団5期生の募集締切が9月21日(日)に迫ってきました。
https://sagadelegation.wordpress.com/application/
佐賀県海外使節団は自分の学びたいことを自ら考え、それを基に研修先・研修内容を決めて
学びを深めることができるプログラムです。
自ら求めれば親身になって最高の環境を手にするサポートをして下さります。
OBとしては、できるだけ多くの人にこのプログラムを知って頂き、このチャンスに挑戦して欲しいと考えています。
何人もの友人から、「このプログラムを学生の頃知っていたら応募していたのに。。。」と言われました。
佐賀県にゆかりのある大学生がいたら是非紹介して”チャンスの種まき”をしてもらえれば幸いです。
素敵な5期生に逢える日を心よりお待ちしております。
東京にて報告会を行いました
佐賀県海外使節団4期生小川翔平です。
3月19日に東京佐賀県人会主催の知新会の場をお借りして、研修の成果を報告して参りました。
江頭と私の4期生2人で1時間ほど時間を頂き、2週間の研修を振り返り、何を感じ学んできたか発表しました。
佐賀県海外使節団の概要を説明した後に
Stanford大学の櫛田教授、全米日系人博物館、Teach for America、Google、Andy松井様、Marlton school、北加・南加佐賀県人会との懇親会の7つについて詳しく紹介し、感じた思いをぶつけてきました。
特に人とのつながりやコミュニティーを大事にしていきたいということを研修を通じて強く感じました。
発表後には多くの方に質問頂きました。日本の知識詰め込み型教育についてどう感じているか、シリコンバレーで今熱いトピックは何か、
社会的責任を果たせるのは一部のお金持ちしかできないのではないか、日本の農業はこれからどうなっていくと考えているか、など
考察を深める上でのヒントとなるような質問が多くありました。
会場はほとんど満席の状態で、皆さん真剣に話を聞いて下さり、大変嬉しく思いました。
second day in San Francisco
今日は2日目です。
Stanford University Asia Pacific Research Centerの櫛田健児様とバイオベンチャー起業家金島秀人様に御会いしました。
櫛田様にはシリコンバレーの詳細及びバイカルチャーに関する話をして頂きました。
シリコンバレーは世界トップの大学や充実したビジネスインフラ、豊富な人材といった競争の土台が揃っており、
新しいビジネスが生まれる土壌が整っていることが強みだと仰っていました。
また、競争の土俵を変えて大成功した点が特徴として挙げられ、宇宙産業や半導体、デザインやプラットフォームなど、
時代に合わせて特化してきました。
さらに、これから必要とされる人材は、深い思考力を持ち、英語をツールとして使っていける人を挙げられました。
金島様には、最高の環境に身を置くことや、とりあえずやってみることの大切さを教えて頂きました。
また、メンバー1人1人に対するアドバイスを頂き、「やってみて戻ればいい」「飽きたら止めればいいよ」といった、
背中を優しく押してもらうような言葉を掛けてもらいました。
夜は北加佐賀県人会との懇親会を開催して頂きました。県人会の方々の激励の言葉や私たちに対する期待の大きさを耳にし、
身が引き締まる思いを抱くと共に、この研修を実り多いものにしようとメンバー一同改めて決意しました。
研修を通して悩みが増えることも多く、メンバー同士で熱く議論し解決策を考えあう時間が増えてきました。
渡米前に定めた自分のゴールを達成できるよう、助け合いながら研修を過ごしています。
また明日も充実した一日になることを願って
4期生小川翔平です。
はじめまして。
佐賀県海外使節団4期生の東京大学工学部物理工学科3年小川翔平と申します。
○地元紹介○
私は佐賀県立鹿島高校出身です。
鹿島市は有明海の干潟で行われるガタリンピックや祐徳稲荷神社があり、また日本酒の製造が盛んな町です。
鹿島高校には東大に負けないくらい立派な赤門があります。
○大学での専攻○
中学校の理科の授業で、身の回りの物質が非常に小さい粒子から構成されていることを知って
非常に大きな衝撃を受けたことを今でも覚えています。
その感動がきっかけでミクロな世界を詳しく知りたいと思い、大学では物理工学を専攻しました。
現在は非常に小さな電子などを扱うための量子力学や統計力学を主に勉強しているところです。
実験ではIGZOパネルに使われている物質を作ったりしています。
来年の4月から研究室に配属され、新しい素材を生み出す研究をするつもりです。
○使節団を通じて○
主催者の方の計らいで様々な方とお会いする機会があり、すでに20名近い人との新たな交流が生まれています。
使節団を通じて人とのつながりがいかに貴重なものか学びました。
アメリカでは100名を超える方との貴重なつながりができると思うので、
その価値を本当に理解して出会いを大切にしようと思います。
○最近の使節団○
先週主催者の方にSkype英会話をして頂きました。
現地では英語でコミュニケーションすることがしばしばあるので、
英語力を伸ばさねばと各人大きな刺激を受けたようです。
私も英語を話す訓練を始める必要があると痛感しました。飯盛様、ありがとうございました。
また、昨日Skype会議を行い、進捗状況確認を行ったり、事務的な情報を共有したりしました。
大学生はテスト期間にさしかかりましたが、訪問依頼の準備をしたり訪問先の資料を作成したりと
それぞれ時間を作って3月に向けて準備しています。
○終わりに○
4期生は学校も専攻も様々なメンバーで構成されており、
1つのテーマを多様な観点から深堀する機会は本当に貴重なものだと思います。
この研修を通して今まで以上に広い視野を持ち、アメリカで学んだことを新たな学びに生かして、
将来は佐賀県のために貢献できるよう充実した2週間を過ごしたいと考えております。
最後に、当使節団は多くの方々のサポートにより成り立っており、
4期生は来る3月にアメリカにて貴重な経験をさせて頂きます。
この場を借りて海外使節団の主催者の方々やOB・OGの方々に心より感謝申し上げます。
充実した研修になることを祈って
小川翔平